プリンターや複合機の検品は給紙から排紙までの経路、詰まりと傷を軸に組む
プリンターや複合機の検品、用紙の通る道を軸に詰める
紙を扱う機器は、外観と印刷の質の前に、通る経路の狂いが致命的になります。給紙から排紙までの流れを軸に、詰まりと傷をどう見るかまとめます。
紙の道が本体
印刷の仕上がりより先に効くのが、紙が通る経路です。ここで引っ掛かれば、どんなに外観が整っていても使えません。検品では経路を構成する部品と、その並びを一つの流れとして扱います。組み上がった状態で開けて見ると手戻りが大きいので、蓋を閉める前の初期に一度通せる段を置くと詰まりが減ります。
紙が一度で通るか、同じ向きで繰り返すかが、この工程の最初の判断です。
給紙と送りを見る
紙を受け取るローラーの掛かり、摩擦の揃い、一枚ずつ送る分離の加減。ここが甘いと、詰まりが量産されます。引き込みの硬さは指の感触だけでは決まらず、厚みの違う紙を何組か通して揃いを見ます。縁の揃いの狂い、斜めに進む癖、二枚同時に来る重送。この三つが送りの乱れの入口です。
日本の表示取り決めに沿い、対応する用紙の種類と寸法の記載を分けて確認します。
曲がる所と通り抜け
道が曲がる箇所は、紙が寄って傷になりやすい所です。曲り部の段差、ガイドの出っ張り、紙が擦れてできた筋。通した紙を取り出して、表面と裏面に付いた筋の有無を見ます。詰まった紙を引っ張る作業を飛ばさないためにも、逆方向へ抜ける経路が確保されているかを確かめます。
開閉部の隙間が設計より広いと、紙が奥へ進みます。分解できる構造なら、内側まで段差を残していないか開いて見ます。
異物と残りの混入
組付けで落ちた切りくずや部品のカケラが経路に残ると、詰まりと傷の原因になります。通す前に内部を照明で照らし、残りの有無を追う検査を置きます。異物は一度通した紙に付いて出てくることがあるため、初回と数回目の両方で跡を見ます。
ヨシダ検品では、通した紙と機械の番号を同じ順路で結び、落ちた分の再確認までを範囲に含めています。
抜取と初期の厚み
完成品を全数通すのは枠が合いません。初期の立ち上がりで厚めに通しておけば、後の抜き取りは軽くなります。
経路の形状と型式の組み合わせで、当日に割く人日と通う日数が決まってきます。
紙の流れを初期から点検する狙いなら、通したい用紙の種類を一行添えてもらうと、段取りがそこへ揃います。

















