学童向け木製品の検査は塗りの薄まりと重ね面の付き、匂いの残りまで見て組む
お道具箱の木片は、塗りの乗りと乾き残りから検査を組む
学童向けの教材木製品は、小さな部材に塗料が乗って初めて品になります。木地を隠すための塗りではないため、縁の薄まり、重ね面の付き、匂いの残りがそのまま評価に直結します。塗装の観点に絞った出荷前の検査を組みます。
塗膜は縁と孔で正直に出る
面取りした角や孔の回りは、塗料が流れて薄くなる位置です。木地が見えれば疵、残り過ぎればダレ。同じ光の入り方では読めないため、机に対して二方向から見る条件を決めてから検査に入ります。
筆の段や重ね順が写っている品は、工程の履歴がそのまま表面に出ています。承認した実物との差は記憶に頼らず、同じ紙の上へ並べて写すのが筋です。
乾き残りは離す手触りで拾う
重ねて乾かした面は、離れるときに糸を引きます。棚で値札へ張り付く症状は返品へ直結するため、押し当てて離した際の手応えと、爪先で擦ったときの質感、その二点で確かめます。湿気の乗る時期は同じ工程でも粘りが変わるため、その日の条件を一行メモに足しておくと、後のロットと比較できます。
内装の紙へ色が転写されていないか、箱から出すときに音が鳴って離れないかも、同じ段で拾います。
色と匂いの段
指定された同じ色でも、板を寄せる先が変われば乗りは動きます。承認の実物と前回の記録を横へ置いて当てるのが基本で、一人では迷う物は二人で同じ光に載せ、差を数字と画像の両方に起こします。
子どもが手にする品では、塗料の匂いも評価に入ります。箱に閉じ込めた直後に立ち上がる匂いを嗅ぐ確認を足しておくと、到着先での不満を先に減らせます。日本向けの表示の決まりとして、注意書きが本体と箱のどちらへ乗るべき品の類かまで、同じ段で確認しておきます。
木地起こしと異物の混入
水性の塗りでは、木が水分を吸って表面がざらつく場合があります。一度塗った後に軽く面を撫でてから仕上げているか、角の起こりが指に引っかからないかを見ます。検査はここを省くと、手触りの苦情として戻ってきます。
木粉のささくれが生地のパーツへ移る工程を踏むため、簡易な検針も組み合わせ、布を伴う品は検針の番へ回します。塗りの評価と安全の検査とは別の台に載せて流すのが現場の定石です。
列の厚みと段取り
塗りの列を厚くするほど一日に捌ける箱数は落ちます。ヨシダ検品では、その落ち幅を踏まえて段数を置き直すところから話を始めます。
口に入れる年頃を対象外とする記載が本体側か箱側か、その一行をもらえれば、話は前に進みます。

















