繊維生地検査会社、ヨシダ 検品製品。
繊維生地の検査——初期に試し洗いして縮みと色移りを確かめる
生地の良し悪しは、乾いた反の上だけでは読み切れません。最初に一度試し洗いをして、縮む幅と他の品へ色が付くかどうかを確かめる列があります。繊維生地の検査に、この一点確認をどう組み込むかを整理します。
乾いた状態で測れないこと
生地を見る項目は、疵や糸切れ、色ムラなど表に出ているものが中心です。ただ洗って初めて分かる欠けも、生地には潜んでいます。縮みや色移りは、製品になってから判明すると回収へ直結するため、反の段階で一度確かめておく価値があります。
全反を洗う必要はなく、代表的な一束を切った初期確認で足ります。この一点が、ロット全体の方向性を決めてくれます。
試し洗いの段
水温と洗いの強さ、乾かし方まで、使う前提の条件に寄せて一度通します。乾かす前後で同じ位置を測り、縮んだ幅を数字で残します。糸の詰め方が変わるほど縮む生地は、縫う前に見ておかないと製品側でずれが出ます。
一度で終わらせず、乾かしてからの反復で測ると、初回の急な縮みと落ち着いてからの差が読めます。縮み率の線引きを先に決めると、判定のぶれが抑えられます。
色移りの一点確認
濡らした白い布を挟んで置いて乾かし、色が出ていないかを見ます。濃い色と淡い色が隣合う柄は、この段で境目が滲んでいると製品で混ざります。移った幅を目で比べられる見本と並べて残すと、判定のラインが揃います。
擦る方向を変えてもう一度試すと、乾式での移りと湿式の移りが分かれて読めます。この二つを分けないと、実際の使用条件と違う判定になります。
検査会社としての記録
縮みと色移りの数値は、ロットごとに一枚へまとめて置くと、後年同じ処方かどうかを引き比べられます。単位や刻み、測った条件まで書ける格子にすると、別のロットで同じ目線に戻れます。
日本向けの表示が求める洗濯の示し方にも、この実測が効いてきます。ヨシダ検品では、乾いた外観の列と洗い後の一点を分けて記録し、試す条件を依頼元と先に揃える進め方にしています。
何回試し、どんな条件で洗うかで、測る枚数と日数が変わります。生地の種類と洗い方の前提を置いてください。
縮みと色移りの列は、条件を寄せて初めて再現します。対象の生地と洗い方の想定を机へ置いて、窓口まで送ってください。

















