インテリア時計の初検査は針・文字盤・吊りの三か所を通しで確認する
インテリア時計は、針と文字盤と吊りを初期通しする
壁にかける時計でも、初検査で詰まるのは機構ではない。針、盤面、吊りの三か所である。組み付けと印刷とバランス出荷前の通し列として記す。
時計が動く前、三か所
時計は、針と盤と筐体、吊りの組み合わせである。秒が動き出すまでに、リスクは三か所に立っている。針の組み付け、盤の刷り、吊った格好。
機構は供給元の品質に任せても、針と盤はこの席で組む部分だ。完成品の崩れは、そこから生まれる。
針のせりは手応え次第
軸へ針を載せて、間隔を詰める。短針と長針が触れれば止まり、離しすぎれば読み崩れる。
載せ終えたら手で一度回し、全周を追う。擦りの有無は音と感触で決める。載せ直して治っても、吊った重力で再び擦る個体がある。
盤の刷りが入る境界
数字と目盛が正しい位置に刷れているか。印刷が少しずれるだけで、読みの時間まで変わる。見本と並べて、ロットごとにずれた量を記録する。
覆いの面の破け、フィルムの端の浮き。強い光の下へ平らに寝かし、映りを流して見ると出てくる。
吊りで初通し
最後は実際に吊るす。壁に対してどのような構えで収まるか、先下がりにならないか、軸が揺れないか。届いてからの取付体験まで見据える。
掛け金が本体の重みを支えるかは、力を加える位置で確かめる。説明書の表記と実物が違うと、設置先で苦情になる。
分の針の飛び
分針は、はまった後もちゃんと動くか。目盛との隙間、十二の位置を通るときの見栄えまで追う。針の載り位置がひと目盛ずれると、読む時刻も違う。
音も正しい間隔か。速すぎれば詰まり、遅すぎれば駆動の弱りである。数秒の聴き取りが合否の一部になる。針は時計の顔だ。盤が良くても、針が揺れては台無しになる。
箱詰め前の幕間
本体が箱の中で動かないか、緩衝が四隅に入っているか。時計は針が弱点なので、出荷前に針まわりの収まりを確かめておく。詰めが粗いと、届く日に針が曲がっている。
説明書と保証の袋が一式に束ねられているかも、揃いの内側に入る。袋の向きまで見ておくと、棚で開けた日の印象が崩れない。
盤と針の枚数、吊りの台数が、人日の算段の枠をつくる。時計の種類と一日の通し数が定まれば、試走の深さも置ける。

















