傘の検品は開閉の反復と給水テストで雨の日の品質を測る設計
傘は開閉の反復と給水テストで品質管理する
傘の品質は、雨天に使われた姿を想定して測ってこそ見えます。開閉の反復で骨の疲れを確かめ、給水テストで水の回りを見る。雨季の店頭に合わせる検品設計を組みます。
不良は使い込んだ先に出る
傘は、見本品が通っても量産品で崩れる事が多い品です。開閉の滑り、骨先の噛み合い、ボタンを戻すばねの返りは、どれも日常の往復が積み重なって初めて出方が決まります。品質管理の視線は、作った直後の姿より、何度も屈げた後の姿に置くべきです。
雨季の入荷で不良が顔を出しても、ロットを戻す時間は残っていません。出荷の日程より一歩前に検品を置く設計が要るのは、この商材が季節に縛られるからです。
開閉反復の試し方
ロットから数本を選び、決めた手順で開いて閉じるを反復させます。ひっかかりの出る位置、自動でロックが掛かるか、閉じる力に急変が出ないか。反復の前と後で同じ一組を追い、手感の変化を記録します。
人の手首の癖で数字が大きく動く項目なので、滑らせる速度と回し方を揃えます。人が交代しても同じ動きになるよう、条件は紙に残しておきます。
給水テストと撥水の確認
決めた量の水を続けて流し、見るのは二つです。外側では水が面を切って転がり落ちること、内側では垂れる水が回っていないこと。縫い目の芯の沁みと、撥水加工のスレによる艶の違いは、目視だけだと案外落ちます。照明の向きと角度を固定項目にして拾います。
水気を払って吊るし、形が戻るかと生地の色移りを確かめるまでが一連です。濡れたまま保管される品性は、湿った布の匂いも品質に数えておきます。
雨季に間に合わせる段取り
棚への到着から逆算して出荷の枠を決め、生産の途中に中期の確認を置きます。詰めの時期に一度きりの検証を置くと、崩れた時に商季ごと消えます。外観と機能の検品を分けて回すのが、この時期の鉄則です。仮に補修へ回った場合の日数まで含めて逆算表にしておけば、雨季の入り口が動きません。
費用の目安は、何をどこまで見るかの組合せで傾きます。対象の型と雨季の到着日を添えればご提案します。設計はロットの形に合わせた形で組んで決めます。窓口で常時受け付けています。

















