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総合検査—製品から包装・表示まで確かめる範囲の区分
ひとまとまりに品を確かめる仕事というと、項目の多さに気を取られがちです。実際には、製品そのものから組み付け、梱包、表示まで、範囲を四つの層に分けて組み立てますと、漏れは目立って減ります。層ごとに何を疑うのかを整理します。
一段目は製品そのもの
もっとも内側の層には、寸法と外観、作動や機能の確かめが載ります。仕様に照らして測り、傷や汚れ、色合いのぶれを拾い、動く品は実際に手を動かして作動まで見ます。数量の合わせ込みもこの層の入り口に置いておきますと、数の取りこぼしが外側の層まで波及しにくくなります。
この層が曖昧ですと、外側の層の合否まで全部怪しくなりますから、総合検査の中でも比重は自然と大きくなります。
二段目は組み付けと付属
部品同士の留まり具合、可動部のかかり、付属品や予備を含めた揃いの有無は、単体では見えない層の仕事です。説明書の封入まで対象に入れますと、品番ごとに中身の顔が入れ替わりますから、この層の項目は品番単位で書き替える運用が現実的になります。
三段目は梱包
内装の袋の位置、緩衝材の入り方、外装箱の閉じと補強まで、届いたときの顔を作るのが梱包の層です。箱詰め直後の擦れや潰れ、箱の中の隙間の空き方まで含めますと、輸送の区間へ耐えるかどうかの見立ても立ってきます。
重量の読みもこの層の仕事です。船積みと陸送の境目で扱いが変わる項目を、どこまで見るかを先に合意しておくと、後の揉め事が減ります。
四段目は表示
印字のかすれやバーコードの読取り、洗濯や手入れの記号、出荷先の刻印まで、表示の層に任される仕事は地味ながら重いものです。届け先の決まりに沿っているかを確認できるのは、この層を回すほかありません。中身がすべて良品でも、ラベルの一文字の不備で全体が止まります。
層を分ければ合否も分かれる
区分を設けずに項目を並べますと、どの層の不合格で全体が止まったのか分からない記録が残ります。機能の不合格と表示の不備では、重さも戻り方も別物です。層ごとに判定の枠を分けておきますと、発注側も作り手側も、手当てを入れる先で迷わなくなります。
範囲は乗せる項目の数で手間に幅が出ますから、狙う層を書き出してから照合しますと、判断は速くなります。範囲表がまとまりましたら、対象の品番とロットの内訳をお預かりできますと、層別の枠に落とし込んで回答いたします。

















