そうじ用品の第三者検品、最初の受入ロットで毛抜けと金具の錆
そうじ用品の第三者検品、最初の受入ロットで毛抜けと金具の錆を見る
ブラシもモップも、最初のロットで抜けた毛の量と金具の手当てを見なければ、物差しが作れません。そうじ用品らしい欠陥の二つを、最初の受入ロットで測る検査にします。
物差しは受入の初ロットで作られる
そうじ用品は、継続発注で同じ型を何回も受け入れることが多い。だからこそ最初のロットの役割が特殊です。出来ばえの良し悪しを裁く線が、まだどの紙にも書かれていない。第三者検品でこの初回をどう記録するかは、不良を捕まえるより先に、次からの目盛りを残す仕事になります。
初回のロットでは、抜けた本数も、浮いためっきも、全部同じロット番号の下に並べて置きます。ばらまけば印象、並べれば記録です。
毛抜けは根元の形で読み分ける
ブラシの穂先を紙の上で梳くと、抜けた毛が紙に積もります。見るのは量と、抜け方の二つです。根元が結ばれたまま出ていれば留めの緩み、端面だけなら切り残りの毛。この二つは同じ抜けでも話の場所が違い、前者は作り手へ返す工程の指摘、後者は初期の許容として線引きの対象になります。
束の引き抜き加減は、同じ強さで何本か試し、抜ける本数を紙に書き残します。初回でその幅が分かれば、次のロットからは同じ梳き方で、はみ出た個体だけを追えるようになります。
金具の手当ては端から錆びる
柄とヘッドを結ぶ金輪、吊り下げの穴、留めの鋲。金属部分は、めっきや防錆の被膜が端で薄くなりがちです。巻きの継ぎ目、かしめの打点、切断した縁。錆はたいていその薄い端から始まります。受入の初回では、指で触って被膜の載りの悪い箇所を洗い出し、写真に位置を控えて残します。
保管での湿気の回り方もこの検査に含めます。床置きの一番下の段と上の段で金具の色に差が出るなら、詰み方より置き方の話になります。
第三者の検査は最初の判定を賭けない
初回のロットを、勢いで合格か返品かの二択に載せると、後の続け発注で同じ線が引けなくなります。際どい品は保留という第三の山に分けて置き、依頼元と作り手の双方が同じ写真を見れる形で返す。判定は後から動かせても、記録は動かせません。第三者に頼む仕事は、この記録の厚みで買われるものです。
同じ台・同じ角度で写しを揃えれば、前のロットの抜け量まで一枚で比較できます。判定の言葉より、記録の条件が揃っていること。これが第三者の信頼の正体です。
初回の目盛りが二本目の検査を速くする
梳いた抜け毛の幅、金具の薄い端の位置、保留の山。初回でこの三点が紙になれば、二回目からの検査は迷いません。抜けた毛の量で当日の合否を騒ぐ検査から、工程の癖を先読みする照合へ、そうじ用品の検品は初回のかたちで質が変わります。
初回のロットはどこまで深めるか、素材の顔ぶれと金具の仕様で傾くものです。試験用の穂先を何本か送れたら、その抜け数から線を引きはじめます。梳いた紙ごと届けてください。記録の形は、そこから据えます。

















