輸入繊維製品の品質検査機関
輸入繊維の受け入れで物性・色・表示を点検する
海を越えて届く繊維製品を、受け入れる側でどう点検するか。生地の物性、色の牢度、日本向けの表示の三点に絞り、機関の視点で手順を組みます。
物性で確かめる列
生地は引っ張りや擦れに対する強さ、寸法の安定さが読み物です。洗いやプレスでどれだけ縮むか、構成する繊維が名乗りとズレないか、現物のサンプルで詰めます。数字の根拠は引いた試料から起こします。
重さや厚みもロットごとに揺れます。仕様の下限を先に引いておけば、受け入れの合否がぶれません。
組成や目付が合っていても、風合いはロット単位でずれることがあります。承認済みの見本をそばに置き、可能な限り照合します。
型くずれの検証は縫い代まで及ぼします。生地の目と裁ちの方向がずれていれば、着こむほど形が崩れます。
色の牢度を見る
色は移らなければ安心とは限りません。乾いた擦れ、湿った擦れ、汗や洗濯への耐性を段階で評価し、等級の言葉だけを頼らず目視の基準と突き合わせます。
濃色と淡色の組み合わせは特に注意を要します。重ねた状態で色移りの兆しが出ないか確かめます。
擦れて色が乗れば、合わせ先の生地まで台無しです。品単体ではなく、触れ合わせる想定のある相手方まで含めて点検します。
日本向けの表示を照らす
品質表示や家庭での取扱いの記号が、日本のルールに沿っているかを読みます。絵表示の欠落、注記のズレは入荷後の苦情に直結します。
繊維の名称、配合の割合、付記の記載まで、札一つを分解して見ます。
内容が正しくても、活字の大きさや産地の表記といった細部の不備は積み上がります。ラベルを一枚の書類として通しで読むのが受け入れの仕事です。
受け入れの判定へ
物性と色と表示、三つの軸を一枚の評価に落とし込めば、入荷可否の判断は速くなります。揃えば出荷へ進み、軸が一つ狂えば戻し点検に回す。分岐を先に決めておくのが肝です。
三つの軸は別々に動きません。洗いで色が出れば表示の注記と繋がり、縮みが出れば配合の読みと響き合います。点検は項目の並べ直しまで含めて、次の発注を生かします。
必要となる項目の幅と拠点の数で、数字は変わってきます。品目と点検範囲を並べて、詰めるべきところから詰めたいのです。

















