出張検品は一回に括るか数回に分けるか。旅の日数と発見の早さで損得が変わる
出張検品はまとめるか分けるかで損得が変わる
同じロットでも、一回の訪問に括り込むか、何回かに分けるかで結果は変わります。旅の日数と発見の早さ、どちらを重く置くかで損得の目盛りが動く出張検品の組み方を、現場の都合に沿って書きます。
括り込む魅力
近い拠点に複数品番が固まっているなら、一つの訪問にまとめた方が動く日数は少なくて済みます。往復で消える半日を何回も作らずに済み、同じ検品員が品を跨いで見られるため、基準の目線も揃いやすい。荷印や表示の作法を毎回説明する手間も減ります。
ただし括り込むのは、品が揃い終えてからになります。未完成のロットを待っている間は人が動けず、待機がそのまま一日のロスになります。
分ける利き
量産の初期に一度入り、出荷前にもう一度見る形にすると、見つかる位置が工程の中へ移ります。作っている途中で気づければ、工場側は直しやすい。箱を閉じた後に見つかる難点は、開けて直して、詰め直す分だけ手戻りが膨らみます。
分けた訪問は、納期の途中で崩れを拾えるのも利きです。仕上げの遅れ、部材の欠け、色のズレ。出荷前にしか見えない異常は、早い段で見た方が修正の範囲が狭く済みます。
損得の分かれ目
判断は三つで決まります。出荷の期日に対して品がいつ揃うか、拠点同士の距離がどのくらいか、品目の違いがどれほど確認の段数を増やすか。期日が遠く初期の崩れが怖い品は分ける側、揃い終えたロットが近くに固まる場合は括り込む側が有利になります。
同じ品でも、数量の山がずれていれば括り込んだ分だけ待機が増えます。逆に似た品を続けて見れば、目の切り替えが減って一日に回せる点数は上がります。
置き方の設計
実務では、初期を短く分けて中期から出荷前をまとめる形がよく使われます。早い段階では本数を抑えて傾向だけ拾い、まとめた回で数をこなす。危険の重い工程に人を置き、残りは抜取で傾向を見る分担です。
いずれの組み方でも、前回の指摘が残っているかを次の訪問の最初に確認します。この段を置かないと、分けた意味が薄れます。
ヨシダ検品は、出荷日と工程の山場を聞いた上で列の位置を決めます。
まとめるか分けるかで、同じ本数でも必要な人数と日数は変わってきます。
出荷の期日と拠点の位置、品番の顔ぶれが分かれば、割り方は置き直せます。

















