インクジェットプリンタの全数検品は印字と紙の通り道の二軸で読む
インクジェットプリンタは印字と紙の通りで確かめる
インクジェット機の全数検品は、実際に印字を走らせて初めて読める項目が多い。印字の出来栄えと紙の通り道の二つを軸に、確認の流れを整理する。
印字を実際に走らせる
インクジェットプリンタは、印字させて初めて姿を現す品だ。電源が入るだけでなく、テストの一枚を吐き出すまでを項目に含める。ノズルの抜け、色の濃淡、罫のゆがみは、印字した紙にしか残らない。
印字の紙は数枚に分けて見る。最初の一枚と続く枚で色が揃っているか、面が乾いてから鮮やかさが落ちないか。判定の材料はこの並びで揃える。
紙の通り道を試す
紙の通りは、トレイから排紙までの道すじで読む。曲がり角の引っかかり、ガイドの幅の合い、詰まりやすい位置を、厚さの違う紙で試す。薄い紙と厚い紙の双方を通すと、道の癖が掴める。
試す紙は、現場で印刷に使う予定の種類と合わせて選ぶ。光沢の強い紙、再生の粗い紙、名刺の厚みに近い紙。扱いの幅が広い機種ほど、試す種類を増やして当日を組む。
紙詰まりの再現は、あえて癖のある紙を使うと拾いやすい。実際に詰まったときの取り出し方まで分かれば、使い手への説明書きに落とせる。
印字と紙通りの間で読むずれ
給紙のずれは、印字の傾きとして現れる。斜めに走った印字、右だけ揃った余白。紙の通りの狂いと印字の出来栄えは別項目に見えて、原因は繋がっている。だから二つを並べて読み、ずれの出る台には紙の位置も記す。
ローラーの当たりの強さも、紙の通りに含めて見る。当たりの揃いが鈍い台は、枚数を重ねた途端に傾きが出やすい。
通電と同梱の確認
印字の確認と併せて、電源の入り立ち、表示の点き、動作音の質を通す。同梱の説明書とケーブルの揃いも数え、初期の設置で迷わない体裁へ整える。
箱詰めの段では、印字ヘッドの保護と緩衝の収まりを見る。運搬の揺れでずれた台は、設置後の印字に直結するため、固定の様子まで確かめる。
全数の記録と判定
全数で通した台の印字結果は、台番号とともに紙で残す。ノズルの抜けが出た台は、掃除の実行と再印字まで追い、消えない台は良品から落とす。
通せる台数は、印字を数枚重ねるか、紙の種類をどこまで試すかで変わる。台数と範囲の読みは、こちら側から先に提示する。
初回の出荷前の日が決まったなら、印字と紙通りの順番はこちらで引き、当日の工程に収まる形へ仕上げる。

















