ペット用の電動給水器を検品:始動後の出水音と直し後の再試運転まで見届ける
電動循環式の給水器は始動後の出水音から直し後の再試運転まで追う
ポンプで水を回す給水器・給餌器は、動いた瞬間に出来ばえが出る品です。立ち上げ後の出水音を聞き、直しに入った個体は再試運転まで見届ける検品の流れを、現場の順で書き留めます。
最初の立ち上げで何を見るか
循環式の給水器や給餌器は、外観だけでは良し悪しが決まらない品です。組み上がった個体へ最初に電源を入れたとき、ポンプの掛かり、水が上がってくる流れ、吐水口からの出方まで、すべて音として姿を出します。そのため検品の現場では通電の工程に耳を澄ます段階を別に設け、規定まで水を張った状態と、ほとんど空に近い状態の二通りで確かめます。
この段階で判定は合否の二択に割り切りません。基準音から外れた個体は不具合の顔として種類別の表に積みます。原因を指摘するのは検品側の仕事ではなく、分布として工程へ返すのが中立の立場で検査を担う側の務めです。
音を症状に分ける
かすれる音、うなり、台を伝う振動、始動から吐水までの一拍の遅れ。症状が違えば疑う箇所も違います。かすれはポンプ内の異物や羽根の擦れ、振動は脚の据わりの甘さとして、メモの行を分けておくと、あとの再試運転が一点だけ見れば済む形に収まります。
水を含む量が違うと聞こえ方も変わるため、比較は同じ水位、同じ静かな置き場で揃えます。ばらつきの幅は個体差の話として、基準を逸脱した分だけが不合格側へ落ちます。
直しと再試運転を対にする
検品で落とした個体の検品は、ここからが本番です。部品の交換やポンプの清掃といった直しは拠点内でも工場でも行われますが、作業した品をそのまま合格側へ戻すわけにはいきません。同じ個体をもう一度始動の段階へ戻し、直した箇所だけでなく全体の音が基準へ収まった所で判定が生きてきます。
再試運転は本数が増えると省略されがちな回です。元の不合格と突き合わせられる管理番号を表に残しておけば、締め切り時点であれが未確認のまま出荷側へ混ざる事故を防げます。直し後の漏れ確認をもう一度挟むのが順序です。
数え方と報告の形
音の見を通電込みで全数に積むかはロットの性格次第で、抜取ならAQL2.5の枠を基準に引いた台数で合否を締めます。始動時に音の出た個体が集中的なロットは、症状の内訳と再試運転の通過率まで報告へ載せ、次の発注の判断材料に残します。写真番号の付きなら、次ロットで同じ箇所を比べる手がかりになります。
初動の音見を段に足すか否かで、日数と人の重みは変わってきます。段組みは仕様書のコピーを軸に一緒に絞る形が進めやすいはずです。次のロットで吐水の音を項目へ加えたい時は、型名とロットの範囲を書いた一枚を入口に動けます。

















