服の検品相談
服の検品は頼む段と残す段の割り方を指示書一枚で持つ
アパレルの検品は、初期・中期・出荷前のどこに人を置き、どこを工場任せに残すかで動き方が変わります。範囲を割る話と、受渡品と指示書を一枚で回す現場の運用を追います。
段の線引きは紙で引く
服の検品には複数の段があります。生産立ち上げの初期、中間の進捗と出来を見る中期、出荷直前の詰め、そこに全数や抜取、検針が組み合わさります。現場で何が頼まれて何が残っているかは、やり取りの空気では決まりません。どの段を依頼し、どの段を工場の自查に置くかの線が、紙で引かれているかで一日の使い方まで変わります。
初期を自查任せにして中期で進捗を取り、出荷前を厚く構える。検針は必ず挟む。そんな理由の乗った組み合わせが、依頼の一枚から読み取れる状態が目指す形です。
受渡品と指示書を一枚で回す
現場では、指示書を一枚に絞ります。承認見本、仕様書、サイズ表の版、対応するロット番号。これらを一つの管理番号で束ねて、検品員に渡す段取りです。紙が二枚、三枚に分かれると、その日の判定が二つに割れます。
版数の管理も同じ紙で行います。指示書の改訂とロットの範囲を突き合わせ、口頭の追記は当日中に本文の行へ反映する。遠くの拠点ほど、この紙の回送速度が判定の精度になります。
範囲を絞った先に出る穴
段の割りは、絞った分だけ隙間を残します。出荷前を厚くして中期を薄く置いたロットは、後工程で不良が固まって出て、直しが日数を食いました。検品で通した範囲と、見なかった範囲の線が、不具合の内訳と並んで紙に載っていれば、穴は次の回の見出しになります。
数回に一度、範囲の紙を読み直しました。どこで不良が出て、そこは何を見ていたか。判定規則へ一行足し、段の厚みを移す作業まで、同じ一枚の上で回します。
一枚管理の締めくくり
検品員が当日最初に触れるのも紙です。ロットの数を合わせて受渡との突合、見本品の有無、版の一致。三点が噛み合えば台の回りが速くなり、三点が欠ければ全数にしても抜取にしても、判定が現場に置かれます。
任せる段を増やすかへらすかで日当の幅は動き、版の更新頻度も日数に効いてきます。範囲と一枚の形は、品番数とあわせて一緒に引くのが筋です。割りの紙を組み替えるなら、現在の指示書と、抜けた不具合の内訳が入口になります。

















