服の工場監査:AQL表に基づく抜取検査と4ポイントシステムで不良を共有する
服の工場監査で品質を安定させる方法とAQL抜取検査の基礎
服の工場監査は、生産現場の検品を通じて不良品を特定し、その情報を共有することで品質の底上げにつながります。この記事では、監査の意義とAQL表に基づく抜取検査のやり方、4ポイントシステムまでを解説します。
服の工場監査の目的と効果
服の工場監査は、生産現場での検品を通じて不良品を特定し、その情報を共有する仕組みです。単に不良の数を数えるだけではなく、どの工程で、なぜ、どのタイプの不良が発生しているのかを工場側と一緒に把握し、改善につなげるのが狙いです。中国で仕入れた商品の品質基準に相違や不安がある場合、第三者検品会社による監査と検品を組み合わせることで、不良の再発防止と納期の安定化を図れます。監査を継続することで、工場側にも品質意識が定着し、ロットごとのバラつきが減っていく効果が期待できるでしょう。
AQLとは何を決める基準か
AQLは抜取検査時に使用する基準で、世界中の品質管理で利用されています。示してくれるのは二つのことです。第一に、大量生産したうちから何個を抜き取って検査するのが妥当かという適切な抜取数。第二に、抜き取った中で何個までの不良品発見を許容するかという合格許容数です。言い換えれば、発注数に対する不良品の上限を定めるものと考えることができます。この基準があるおかげで、依頼側と検品側、そして工場側が同じ物差しで品質を語れるのです。
抜取数の決め方:3,500個の例で見る
適切な抜取数の決め方を、3,500個のコップを生産した場合で考えてみましょう。まずこのロットの検品への抜取数をAQL表Aから調べます。LvⅡの検査を行う場合(Ⅰ〜Ⅲは検品の厳しさを表し、通常は中央のLvⅡを実施)、3201〜10000の行とⅡの列が交差する部分が該当で、コードは「L」となります。AQL表Aには通常検査レベルと特別検査レベルがあり、主なサンプルサイズの決定には通常検査レベルを、特定の製品の検査には特別検査レベルを使うのが基本です。このように手順を踏めば、誰がやっても同じ抜取数にたどり着きます。
欠陥分類と4ポイントシステム
服の検品では、欠陥をクリティカル(重大)、メジャー(主要)、マイナー(軽微)に分類するのが一般的です。針の混入のような安全に関わる欠陥はクリティカル扱いとし、縫製の歪みや小さな汚れはメジャー・マイナーで重み付けします。生地段階の品質評価には、ASTM D5430の4ポイントシステムが使われることがあります。生地上の欠点の大きさに応じて1〜4点を与え、一定面積あたりの合計点で生地の合格・不合格を判断する方式です。これらを組み合わせることで、数値に基づく一貫した品質判定が可能になります。
監査と検品を依頼する際のポイント
依頼の際は、監査の時期(生産前・工程中・出荷前)と確認範囲を明確にし、工場の生産スケジュールと合わせて計画を立てることが重要です。ヨシダ検品は検品・検査代行の専門会社として、AQLに基づく抜取検査から全数検品、工場監査まで幅広く対応しています。費用は監査内容や工場所在地により異なりますので、まずはご相談ください。服の品質でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。協力関係についてご相談されたい場合は、ご連絡ください。

















