レディース靴の検品は爪先の反りと中敷の納まりから順に読む
レディース靴の検品は爪先の反りと中敷の納まりで読む
靴は履いた時の姿まで含めて品になる。爪先の反りと中敷の納まりという、見た目だけでは分からない二点を起点に、レディース靴の検品の順序を組み立てる。
爪先の反りは平らな台で確かめる
爪先は手に持った瞬間には分からない。平らな台に置いて、つま先が浮くか、足りないかを初めて読める。反りすぎの品は履き込んだときに前が痩せ、反りの足りない品は歩くたびに爪先が床をこすって傷が付きやすい。一点ずつ台へ載せ、左右の高さの揃いまで目を配す。
左右の差は、同じ品の左右を並べて読むほうが早く分かる。同じ模様でも左右で反りの度合いが違う品は、履いたときに重心が片側へ流れる。台の上で左右を逆に置き替えて見る工程も、順序の中に入れておきたい。
中敷は縁の浮きと先端のずれで見る
中敷は接着の浮きが最初の疑い箇所だ。指先で縁を一周して触れ、浮きの有無を確かめる。浮いた箇所は放置すると剥がれに転じて、返品の理由へ発展する。先端が型からずれて折れている品も、爪先の形を壊す原因になる。
中敷の下に敷かれた芯材の硬さも、手で押して幅を確かめておきたい。押した跡がすぐ戻る品と、跡が残る品では、履き続けた時の疲れ方が違う。素材の指定がある品目では、芯材の戻りを仕様書と並べて読む。
履き口の締まりとかかとの仕上げ
履き口は外へ広がりすぎていないか、内側へ折れ込んでいないかを順に読む。口の締まりは飾りの縫い付けとの位置関係で崩れるため、飾りの縫い目の張りまで目を落とす。かかとの中は硬さの差が品目ごとに決められており、押し潰した時の戻りで指示に沿っているかを見る。
縫いで留められた箇所は、糸の緩みがないかを追う。飛び目の一つが、履き始めて間もなく裂け目に変わる。糸の色が本体と揃っているかも、同じ段で確かめる。
色合わせと表面の傷
色の濃淡は、同じ生地を使った品同士を並べて読む。素材の表面に光が当たる角度で濃淡の見え方は変わるため、同じ光の下で左右を並べるのが決まりだ。傷と汚れは爪先とつま先の下面に集中しやすく、光を斜めに当てると浅い傷まで姿を見せる。
金具の飾りや留め具が付く品目では、締め付けの強さと先端の仕上げも確認に加わる。指でなぞって引っかかりを拾い、内側に飛び出したバリが無いかまで確かめる。
検針と梱包まで含めた締め
靴の内部には針金やピンが入り込む余地が少なくない。縫い上げの後で検針を通す運用を外さないことだ。ヒールの内部に金属の芯が入る品目では、検針の読みが装飾の金具と重なるため、出た位置まで記録に残す。
手間の分量は、爪先と中敷まで踏み込む深さで変わる項目だ。目安だけなら当日の点数と品目から出せる。靴の種類と履き口の指示、中敷の指定を書いた紙を出発点に、残る順番は現場で組み替える。

















