検反台で生地の品質を確認:欠点のマーキングと残尺・巾の実測方法
検反台に載せて、生地の欠点位置と残尺まで詰める
繊維生地の品質は、反の状態でどこまで実物を追えるかで決まります。欠点のマーキング、製反ラベルとの照合、残尺と巾の実測という、生地の現場作業の筋を整理します。
検反台の上で何が起きているか
織りでも編みでも、生地は反の単位で工場間を動きます。検反台に載せて巻き取りながら、面全体に欠点が隠れていないか追いかけるのが生地向け検査の核です。送りの速さに目視を合わせるのは至難で、現場では巻きを落として傷・よじれ・異糸を拾う運用になります。照明は一定方向から当てて、面の凹凸や染まりの浅さが浮くようにしておきます。暗い部屋で表面だけなぞっても、ムラは出てきてくれません。
そもそも大事なのは、反は完成品ではなく後工程に渡される素材だという点です。この段階の合否判断は、そのまま裁断と縫製に化けます。だから良品として通しても、欠点の位置に印を付けて流す選択が効いてくるのです。
欠点の残し方とラベルの照合
見つけた難点の位置は消しません。耳側にテープや糸で印を置き、次の作業担当者が場所と種別を読める形にします。一面に波及する汚れと、一か所限りの糸節では扱いが違うので、印の側にも区別を持たせます。
もう一本の柱が製反ラベルとの突き合わせです。反番号、混番、巾、長さ、素材構成。生地の素性を名乗る票と実物がずれていれば、いくらきれいな反でも記録は通せません。染番の違う反が混ざったまま出荷されると、縫い上げたあとに色差として表面化します。ラベルの数字は書き写すだけで済ませず、巻芯の実物と合わせてから受け取るのが基本です。
残尺と巾は測って初めて数字になる
残尺は、表示どおり巻いてあればいいというものではありません。端まで巻いた時の芯の残り、巻きの甘さによるたるみ、実測と表示の差を確かめ、裁断設計が組める範囲に収まっているかを見ます。長い反を扱うほど誤差の効きは大きくなるため、尺の照合は数反に一度で済ませず、流れのなかに点をおいて確認します。
巾も同じです。耳の揃い方一枚で裁てる枚数が動くので、実測のぶれをそのまま記録に残します。
見つけた難点を工場へ返す
検反で集めた情報は、報告書の一枚で終わらせるともったいないです。欠点の偏りが特定のロットに寄っているなら織りや染めの工程へ返せますし、尺の不足が続くなら仕入れ単位から見直せます。検査側が事実を時系列で出せるほど、工場との会話は前向きになります。
ヨシダ検品のように生地の流れに慣れた目が入ると、裁断以降で泣くケースが減ります。費用の含み方は反のまとまりと搬入の流れにひかれます。本数の感じと時期を共有いただければ換算します。
対象の品名と反数、出荷の予定をお知らせいただければ、検反の段取りに落とし込んだ進め方を組みます。

















