タオルの出張検品:午前と午後で工場が変わっても判定を揃える手立て
タオルの出張検品、回る先が違っても同じ目
タオルの検品を出張で組むと、午前は一つの工場、午後は別の工場になります。経路の組み方と、訪問先が変わってもぶれない判定を揃える手立てを整理します。
順路は近さではなく進捗で
いくつかの製造拠点を一日で回る場合、地図上の近さだけにつなぐと空振りが起きます。タオルは織って磨いて乾かしてからの詰めに入る品で、仕上げの機械に時間を取られます。完成の割合が読める先から検品へ入り、遅れた先は生産進捗の確認だけ残す。この順序へ組み替えると、先に船へ乗るロットが行列で待たされるのを防げます。
移動の合間に昼の便りを一本入れます。午後の現場は午前の結論で動けるため、距離そのものより、判断の戻る速さが出張検品の効き目になります。
持ち歩く基準一式
拠点が替わると、照明の色も壁も台の高さも変わります。そこで判定の根拠を袋にまとめて運びます。承認済みの見本、色写りの境を示す見本品、畳みと袋詰めの一揃いの写真。この三点は検品員の手元から離さず、到着して最初の仕事は、見本を同じ台へ並べて照準を合わせることです。
見本の紙に傷みが出たら、作り直しの時期です。拠点ごとに勝手な見せ方で判定している場は、その時点で見直しが要ります。
判定の言葉を揃える
パイルの乱れ、耳のほつれ、染めのムラ、異繊維の混入、重さの差。タオルで追う項目は、見つけた人の語彙に任せると伝わりません。三段の判定語を同じ紙で決まりにしておき、境界際の一織は必ず写真へ残します。撮る角度と台までの距離を固定すれば、午後の拠点でも同じ読みが効きます。
数えの不足や袋の表記違いは、どの工場でも同じ欄へ落とす形に揃えます。違う拠点を回った日の報告が別々の体裁では、比べようがなくなります。
翌週へ渡す役
出張検品の強みは、その日の疑問をその日のうちに帰せる点です。不良の偏りと工程の遅れが紙に並べば、翌週の段取りは直す側へ振り向けます。回る先が増えるほど移動の重みは日数へ乗ります。第三者が入る意味は、作り手にも発注者にも寄らない目線で、結論を返し続けることにあります。
出発前に、回る先と品目の顔を書き込んだ巡回表を一枚、窓口に手渡しておいてください。順路はその一枚から組み直します。

















