子ども用家具の品質検査:塗膜と角守りの二点に光と指を当てる
子ども用家具の品質検査、塗膜と角守りの二点を詰める
手の高さが低く、口にも近い品だからこそ、塗膜と角守りの二列が効いてくる。子ども用家具の品質検査でこの二点に光と指を当てる手順を組みます。
光は二方向から当てる
塗膜は一つの光では素顔を見せない。斜めにランプを当てれば流れ跡と飛び散った粒が浮き、正面からでは膜の厚さと木目の起こりが読める。検査台では同じ面を二通りの当て方で順に覗き、どこに何がどう見えるかを写真の順に並べて残す。
膝から胸の高さが子どもの接触帯になるため、検査机をその高さに寄せて置く。大人の視線から一段下げた位置で見るだけで、傷みやすい面が手前に見えてくる。
剥がれは端から読む
膜のめくれは板の縁と穴の縁から始まる。かかりの残った箇所、厚みの抜けた白みを見つけたら、半年後の剥がれの予告として数える。ねじ頭の回りだけ膜が薄い品も同じ列で拾う。
匂いの判定は急がない。倉庫で晒す状態を報告の一行に書き、何日後に改めて見るかの線まで決めておくのが実務の形だ。
角守りは付き方と外れ方の二段
角当めの役割は縁を覆うことだが、検査するのは付き方だ。軽くねじって浮かないか、糊が端に足りるか。当たりべき縁と部品の形が合っていなければ、浮きの谷に指が引っかかる。
一か所貼って剥がし、糊の残り方と膜の持たれ方を確認する。剥がし跡が角そのものより厄介なら、部品の選定から戻す話になる。
角守りが足りなかったロットと揃ったロットの幅は、組立手順の抜けた箇所の材料として記録に残る。
木地と金具が塗膜に勝る
膜が良くても下地が割れていれば元も子もない。割れ、ささくれ、出っ張った金具を指でなぞって回ると、膜の下に残った尖りに当たる。触れて分かる分が最優先だ。
部品ごとに色味が違う品は、見本と並べて揃いの差を先に拾う。部品の数の数え落としまで、同じ順で確認する。
紙に残して列を終える
品質検査は場当たりで閉じず、紙で閉じる。通した箇所は写真ごと並べ、指示を残す箇所は処置の候補まで型に落として、ロットごとに同じ紙面へ落とす。
列の密度を決めるのは、塗膜の種類数と角守りの形の数だ。色と部品の仕様が揃えば、当日の読み方の段はそこから組み上がる。
最初の一歩は写真だ。気になる縁を一枚添えてくれば、見る点の目録は描いて返す。

















