パソコン用電源ユニットの出荷前検品。依頼方法の選択肢と落とし穴
パソコン用電源ユニットの出荷前検品 依頼方法の選択肢と落とし穴
中国で電源ユニットを生産する場合、検品は誰に頼むべきか。自社渡航、現地パートナー、第三者検品会社という三つの選択肢を比較し、生産立ち上がり時に効くインライン検品の活用も解説します。
検品を依頼する三つの方法
電源ユニットのような機電製品は、通電試験や作動確認など技術的な検査項目が多く、検品体制の選択が品質に直結します。中国検品の方法は、大きく三つあります。中国へ行って自分で検品する。現地パートナーに依頼する。第三者検品会社に委託する。順に見ていきましょう。
自社渡航と現地パートナーの限界
自分の眼で確認するのが最も確実な方法であることは間違いありません。しかし出荷のたびに渡航するのはコストも時間もかかりますし、検品日のタイミングに合わせて渡航できるとも限りません。次に現地パートナーですが、工場とのやりとりや発送手配では頼りになる存在でも、検品には向かない面があります。日本語ができるパートナーは製造や技術の知識が乏しい場合があり、集中力を要する検品作業に慣れているとは限りません。しかも立場上、問題を見つけて日本側に連絡するメリットがありません。出荷したほうが得な立場に検品を任せられる構造自体が、電源ユニットのような安全に関わる製品では危険です。
第三者検品会社とその選び方
客観的な立場で検品できる専門家に委託するのが、この構造問題への正面からの回答です。ただし中国現地の検品会社は玉石混交で、検品員の管理体制や賄賂対策が不十分な会社に委託すると、報告書だけ立派で実検品が伴わないこともあります。選ぶときは検品員が常駐か日雇いか、検品手順の標準化、報告書の透明性を確認してください。
生産の立ち上がりではインライン検品が効く
出荷前検品を入れた時点で不良が発生してしまうケースはよくあります。それは生産工程の後半で問題が起きている証拠です。生産の立ち上がり時に検品員を工場へ派遣し、インライン検品を実施すると、工程途中で不良を拾い上げて即時に課題を生産者へフィードバックできます。半完成品の段階で基板の実装ミスやはんだ不良を発見できれば、大量の不良品を仕上げてから廃棄する無駄を回避できます。パソコン用電源ユニットの検品計画は、生産スケジュールをお聞かせいただければ、ご相談の上ご提案します。

















