ヨシダ 検品サービス社は、商品の抜き取り検査、検査および積載監督、工芸品の検査などのサービスを提供しています。
一点ものの工芸品を検査と積込監督の二段構えで送り出す
量産品と違い、工芸品は不良を出しても代替の品と交換できません。検品員による一品ごとの検査と、コンテナへの積込みに立ち会う監督を続けて頼む意味と、その実務を解説します。
替えが効かない品だから段取りで守る
陶磁器や木彫、ガラス細工といった工芸品の多くは、同じ型から何点も生まれる量産品とは前提が違います。職人が仕上げた一点もの、あるいは模様や色合いが品ごとに異なる品では、検査で落ちたから次を納品してほしい、という交換が通用しません。だから工芸品の品質確保は、不良を拾うことよりも、傷ませない導線を最初から設計することに重心が移ります。検査で状態を確定し、その状態のまま船に載るまでを同じ目で追う。この二段構えが一点ものを扱う実務の骨格です。
検査は個体の記録づくりから始まる
工芸品の検査で最初にやるべきは、品を特定する記録を作ることです。正面、側面、底の三方向から写真に収め、既にある傷や釉のむら、色の特徴を台帳に残します。この記録があると、輸送後に傷が見つかったとき、それが製造時からのものか運搬で付いたものかを切り分けられます。確認する中身は、ひびや欠け、修復痕の状態、付属する共箱や台座の有無、緩衝材の巻き方まで及びます。木製品では乾燥による反りの有無、漆や塗装の表面の状態も見どころです。一点ものゆえ、判定は合否の二択ではなく、この状態で受け取れるかどうかの確認という形をとることが多いのも特徴です。
積込監督は輸送の入口を押さえる
検査を終えた品が倉庫からコンテナへ移る場面を立ち会うのが積載監督です。工芸品で怖いのは、品質そのものではなく積付けによる破損です。監督では容器の内部に水濡れや穴がないかを確かめ、荷台の床に敷く板や緩衝の位置、箱どうしの隙間の埋め方を指示・確認します。重い品の上に軽い品を載せる順序、振動で動かないよう隙間を埋める処置、こうした積み方の細部が割れの有無を分けます。作業の様子は写真で記録し、最後にコンテナの番号と封印を確認して記録に収めます。
二つを続けて頼むときの利点
検査と積込監督を別々に頼むと、間で品を誰も見ていない時間が生まれます。一方を終えた検品員がそのまま積込みにも立ち会えば、検査時に残した個体の記録と照合しながら、箱が容器へ入る瞬間まで確認が続きます。容器の状態や積付けの方法に不安があれば、その場で修正を求められるのも連続してこその強みです。出荷の当日、写真と記録が一続きで届けば、日本側は受け取り前に輸送段階の状況まで読めるようになります。
品の姿と船の予定をまず知らせる
負担の計算は点数よりも容積と扱いの手間が軸になります。一品ごとの大きさと運びの条件を書き送ってもらえれば、概算を組みます。何点の工芸品が、どの日程の船に載る予定なのか。この二つの情報で、検査日と立会日の配分を組みましょう。

















