第三者検品は口頭でなく合否が記録として残る形で締める
第三者検品は合否が記録として残る形で締める
口頭の納得は当日で消え、後から役に立つのは残された記録のほうです。第三者検品を合否の記録が残る形で締める運用を、現場の手順に沿って整理します。
合否を口頭で終わらせない
検査の当日、現場で伝わった印象だけでは後の取引を支えられません。口頭だけの報告は記憶に頼るため、数週間後に何がどの程度出たのかを確かめようとしても辿れません。第三者に見てもらう価値は、判定を距離を置いた目が下すことだけでなく、その判定が紙の上に落ちて残る点にあります。
合格と不合格の境に置いた品は、置いた理由まで記録します。指摘が独りよがりに終わらないためにも、根拠の欄を先に用意しておくのが作法です。後で工場側と読み返すとき、同じ項目を同じ順で並べてあれば、話は数字の上下だけで済みます。
判定票に載せる欄
判定票の顔ぶれは、品目ごとに少しずつ変わります。共通するのは品番とロットの区分、出た欠点の種類、見つかった工程の目安です。欠点の種類は重大と軽微に分けず、出たままの形で書くほうが誤解がありません。分類の名前は工場側と先に合わせておくと、票の読み方が揃います。
検針を通す品目なら、通した台数と異物の検出の有無も同じ票へ並べます。別の紙に散らせると、後から束ねる人の手間だけが増えます。
写真と数値で根拠を重ねる
文章だけの指摘は、見た人によって重みが変わります。落ちた品の写真には、位置が分かる撮り方と、欠点の近くに目印を置く撮り方の二つを添えるのが実務です。寸法の差が理由の品は、測った位置と数値を写した欄を併記します。
数値の欄には、測定の条件も短く添えておきます。布の張りを整えた後で測ったのか、台に寝かせたまま読んだのかで、同じ品の数字は動きます。条件が残っていれば、次のロットでも同じ読み方に戻れます。
報告の渡し方と保管
出来上がった報告は、出荷の判断に間に合う時刻までに届く体裁へ整えます。合否の要約を頭に置き、詳細の表と写真を後段に寄せる並びが、読む側の負担を減らします。届いた紙は依頼側で一か所に集め、品番ごとに綴じ替えておくと、翌季の発注で工場と話す材料として使えます。
記録は貯めるだけでなく、前後で比べるから意味が出ます。同じ欠点が二季続いた品目は、工場側の工程そのものに問いを立てる段へ進むべき合図です。
額の話は記録の分量と併せて読む
検査に伴う額は、残す記録の分量と押す日程の両面で置き換わるため、品目と出荷の見当が固まってから細部を詰めたほうが、後の読み直しが減ります。先に示せるのは輪郭までというのが実務の常です。
品目と出荷の目安を紙に示すだけで、合否の記録の体裁は自ずと定まる。

















