広州の工場監査は下請け先の設備と人の運用まで見て、全体の体制を読み切る
広州の工場監査は外注先まで足を伸ばして読む
組立や縫製の一部を外部へ出す工場は珍しくありません。広州での工場監査では、請け負い元の体制だけでなく、下請け側の設備と人の運用まで見て初めて全体が読めます。
外注の範囲を紙と床の両方で出す
監査の最初の作業は、この工場が何を自分の手で作り、何を外へ出しているかの一覧を作ることです。書面には載っていない外注が珍しくなく、床を歩いて仕掛品の流れを読むと、途中で姿を消す工程が出てきます。消えた工程の行き先を聞き、二次先の有無まで書き取ります。
発注元の工場は二次先の名を渋ることがありますが、責任の線を引くには行き先の把握が欠かせません。納期と品質の約束は、実際に手を動かす場所に届いていなければ紙の上だけのものです。
下請け側で見る項目
外注先の現場で見るべきは、設備の整い具合、人の熟練、検査の有無の三点です。設備が古くても手慣れていれば成立する仕事があり、逆に新しい機械でも検査の段がなければ不良がそのまま流れます。部材の置き場と保管の仕方も読みます。湿気と埃の近くに置かれた部材は、組立後の不良の種になります。
もう一つ、外注先が自分で品質を数えているかを確かめます。数えていない下請けは、不良の発見を発注元に委ねている証拠で、ここが監査報告の要点になります。
責任の線をどこに引くか
不良が出たとき直せる位置が、監査で確かめる実質です。発注元の工場に戻せば手間が掛かり、外注先で直せればその場で閉じます。直しの道具と人が下請け側にあるか、発注元の検査員が外注先へ通う仕組みがあるかまで見て、その分け目を報告書に書き込みます。
この線が曖昧な取引ほど、不良の処理が遅れます。監査は指摘のためではなく、この分け目を両者に読める形にするための作業です。
回る頻度と報告の残し方
外注を含む監査は一度で終えず、量産の立ち上がりのときと繁忙の前の二回を軸に回すのが現実的です。写真と工程の位置を結びつけて記録し、次回の監査で前回の指摘が直ったかを同じ紙で照らします。ヨシダ検品では、一次と二次を同じ様式に載せる形で報告を残しています。
回る先の数と各所で見る深さの掛け算で形が決まり、外注の一覧が出てから粗く詰められます。
監査したい工場の位置と品目を送っていただければ、外注の先まで含めた回り方を出します。

















