出荷検査は何をする?出荷前検品の全体像と合格品だけを送り出す実務
出荷検査業務の全体像:出荷前検品で品質リスクを防ぐ
出荷検査業務は、生産工場で製造された製品を出荷前に品質検査し、合格品だけを市場へ送り出すための業務です。海外にある日系第三者検品会社の役割と、出荷前検品の実務を整理して解説します。
出荷検査業務の位置づけ
海外拠点を持つ日系検品会社の多くは、アパレルを中心とした第三者検品会社として知られています。その中核サービスは、生産工場で製造された製品を工場の段階で品質検査し、不良品を市場へ出さないことにあります。出荷前検品(PSI)は最終ランダム検査とも呼ばれ、出荷全体の品質レベルを確認する最も一般的な検品方法です。
出荷前検品を実施するタイミング
通常は生産が完了し、少なくとも80%の製品をカートンに梱包した状態で実施します。検品対象のサンプルは基準に従ってランダムに選択し、ヨシダ検品ではANSI/ASQ Z1.4-2008(AQL)を抜取基準および許容可能な品質レベルとして使用しています。コンテナ積載予定日の少なくとも2営業日前までに検品を終えれば、レポートを確認したうえで予定通り出荷するか、工場と是正措置を話し合う時間を確保できるでしょう。
出荷前検品で確認する項目
数量、外観、性能・機能、仕上がり、組み立て、付属品、材料、色・ロゴ、サイズ・寸法、重さ、アソートメント、カートン状態、バーコード、梱包・マーキング、荷印、倉庫の状態といった項目を標準とし、ご要望に応じてオーダーメイドの検品も組み立てられます。金属異物の混入確認が必要な場合は、日本製の検針機による検針やX線検査を組み合わせます。
指定工場先での検品体制
HQTS-YOSHIDAの検品員は現地常駐体制(中国本土80箇所以上、東南アジア26箇所以上)で対応しており、不良発見と問題改善の解決に効果を発揮します。発見した不良品の修理と再検品も効率的に進められ、費用は検品員1人当たりの稼働日数(マンデイ)を基準に算定します。詳細な費用についてはご相談ください。
持ち込み検品という選択肢
工場からの運搬が可能な場合、上海嘉定、福建晋江、カンボジアプノンペンの3箇所にある検品場へ商品を持ち込む方法もあります。検品場では検品・包装・検針・X線・梱包・バンニングまで対応でき、ライセンスシールの貼り付けやアソート作業などの流通加工も併用可能です。検品環境が整った専用拠点で行うため、判定の安定性という点で有利と言えるでしょう。
依頼時に準備しておくこと
円滑な出荷検査のためには、仕様書や確認サンプル、判定基準を事前に検品会社へ共有しておくことが重要です。食品を扱う場合は持ち込み検品の可否も含めて事前確認が必要です。検品後はレポートで結果を受け取り、出荷判断・是正対応・次回生産の改善へとつなげる一連の流れを仕組み化しておきましょう。

















