ヨシダ 検品:抜き取り検査、AQL検査、消費財検査を専門とするプロフェッショナルブランド。
抜き取り検査のロット判定はサンプルの取り方とAQLの合意で進める
出荷前の抜き取り検査は、どの品を引き抜くかと、合否の境目を事前に揃えることで安定します。ロット判定の流れを、引き抜き方と許容基準の合意を軸に整理します。
判定の信頼は事前の取り決めに支えられる
出荷前の検査で抜き取りを行う場合、判定の信頼を支えるのは事前の取り決めです。同じロットでも、引き抜く品の選び方と、合格の境目が揃っていないと、検査のたびに結論が揺れます。引き抜く品の選び方と許容基準の合意を先に固めるのが、ロット判定の出発点です。
抜き取りは、全数を見る代わりに一握りの品で全体の状態を推し量る方法です。だからこそ、引き抜く品が全体を代表していなければ、判定そのものが意味を失います。
サンプルの取り方を決める
サンプルは、見えやすい場所から選んではいけません。ロットのまとまりごとに層を分け、色やサイズ、生産の時期が偏らないように引き抜きます。積み上げた箱の手前だけを検査すると、奥に眠る問題は出荷まで気づかれないまま残ります。
引き抜く段階も記録します。どの箱のどの位置から取り出したかを残しておくと、判定に疑問が出たときに同じ取り方で再確認できます。取り方の再現性が、判定の説得力を支えます。
AQLの合意を先に済ませる
AQLは、どの程度の不良まで許すかを表す基準です。この値を事前に合意しておかないと、検査の当日に「この程度で不合格か」という話し合いが始まり、判定が感情の問題へ滑ります。許す範囲は品目と届け先の事情で決まるため、一つの値がすべてに合うわけではありません。
合意には、致命的な不良と軽微な難の区別も含めます。使う途中で危険になる不良は許す範囲に入れず、一つ見つかった時点でロットの扱いを考え直すのが一般的な進め方です。
判定が出たあとの扱い
判定が合と出たロットは、そのまま梱包の出荷工程へ進めます。未検査の箱が混ざらないよう、検査済みの印を付ける運用にしておくと、二重の確認が要らなくなります。
判定が落ちたロットの扱いも、事前に決めておきます。全数をやり直すか、不良を除去して再検査するか、出荷を止めるか。この分岐を当日に決めようとすると、納期の圧力に押されて基準が緩みます。
サンプル表を合意する場を持つ
これらの取り決めは、検査の前に一枚の表へまとめます。表に載せた内容を発注側と工場側で読み合わせ、書いてあるとおりに現場が動ける形へ整えます。読み合わせの席を設けるだけで、当日の確認の食い違いは驚くほど減ります。
引き取る数の大きさに応じて、抽出の作業量は素直に増えていきます。合意の済んだサンプル表を一枚持って入れば、現場の迷う時間は目に見えて減ります。
サンプルの取り方を定めた表を合意する場を最初に設け、決まった内容を手順書へ落とし込んで実施へ移します。

















