パソコンスピーカーの全数検品:左右のつり合いとノイズを再生で確かめる
パソコンのスピーカーは左右のつり合いとノイズを再生で確かめる
パソコンに繋ぐスピーカーは、箱の並ぶ見た目より、音を鳴らして初めて出来不出来が見えます。左右のつり合いと混じるノイズという二つの目盛りで、全数検品の進め方をご案内します。
左右のつり合いを耳で取る
二つのユニットから出る音の重心が、中央に乗っているかが最初の着眼です。片側だけが大きく聞こえたり、高さと低さの配分がずれたりしていないか、同じ音を向かい側から確かめます。机に置いたときの角度、ケーブルを繋いだ向きでも左右の印象は変わるため、置き方を揃えた状態で聞き比べます。一台ずつ、耳の位置を固定して確かめるのが全数の基本です。
音量を絞った状態でも片側が鳴り遅れないか、逆に上げすぎて擦れる音が出ないかを見ます。
片側が小さくしか鳴らない、位相が逆で音が細る、といった症状は、再生して初めて拾えます。音源を替えて何度も繰り返すと、特定の周波数でだけ現れる癖も浮かびます。耳を澄ます確認は目視だけでは代用できないため、この段であえて全数を音で見る意味が生きます。
ノイズの入り込む余地を潰す
電源まわりの騒音や接触の悪さは、無音のときに混じる微かな音として現れます。繋ぎ目の端子を揺らして接触の甘さを出し、ケーブル被覆のねじれ、束ねた余りの不足を確かめます。金具やネジの締めが弱いと共振して異音へ育つため、外観の傷と併せ、振れて鳴る箇所がないかを手で押さえて確認しています。
電源を何種類か差し替えて聞くと、特定の機材でだけ現れる騒音も取りこぼしません。耳で確かめる工程を一台ごとに挟むことが、パソコン用スピーカーの全数の要になります。
全数での記録と日程
音の確認は数値だけでは見えない癖が出るため、聞いた所見を短い言葉と写真で一台ずつ残します。致命的な出音の異常と、軽微な外観の傷を分け、工場と話す際の目盛りにしておくと判定が揺れません。全数を点検する日数と人は、台のかさと、動作確認をどこまで細分化するかで変化します。扱いたい台数と確認作業の範囲が見えると、作り込みの細部に寄った段組みをご案内します。
鳴らして確かめる品ほど入口を揃える
音を届ける品は、送ってからでは手直しが難しい分、鳴らして確かめる入口を揃えることが安心に繋がります。

















