ビーズクッションの検品は縫い目から:詰め替え口と引き手の強度確認
ビーズクッションは、漏れない縫いと開け閉めで品質が決まる
粒を詰めたクッションの検品では、中身が外へ出るか出ないかが最大の関心事です。縫い目、詰め替え口、引き手の強度を、どこから確かめるかの順序を組みます。
粒の漏れを最初に疑う
ビーズクッションの不良で最も深刻なのは、充填した粒が外へ出ることです。粒は軽くて小さいため、縫い目にわずかな隙間があれば、使い込むうちに少しずつ漏れ出します。検品では、縫い目の目合いが仕様どおりか、糸の密度にばらつきがないかをまず確かめます。縫い終わりの返し縫いが甘い箇所や、生地を重ねる部分の端の処理は、漏れの出口になりやすい重点箇所です。生地自体の織りの粗さも関係するため、粒が透けて見えないかを光源にかざして確かめる方法が効きます。
縫い目の強度を確かめる
縫い目は目で見るだけでなく、力を加えて確かめます。縫い方向へゆっくり引っ張り、糸が伸びて戻るか、目が開いてしまうかを見ます。座面と側面のつなぎ目、角を丸めた部分は、座ったときの力が集中する場所なので念入りに確かめます。ステッチの飛びや糸の切れかけは、見た目には小さくても強度の弱点です。縫製部の傷みは、洗濯や乾燥の繰り返しで拡大する性質があるため、出荷時点でどこまでを許すかの基準を先に決めておきます。
引き手の往復と噛み込み
詰め替え口のファスナーは、開け閉めを繰り返して確かめます。スライダーの走りが滑らかか、止まりの位置でしっかり留まるか、引き手を持ったときの感触に重さの違和感がないか。布がファスナーの歯へ噛み込む造りになっていないかも重要で、噛み込みがあると詰め替えるたびに生地が傷みます。ファスナー周りの補強の当て方や、縫い付けの糸の太さまで見ると、長く使えるかどうかが読めます。
内袋と外袋の二重の造り
粒を直接詰める構造と、内袋に入れて外袋で包む構造では、確かめる場所が変わります。内袋がある場合は、外袋を開いて内袋の縫い目と口の閉じを確かめます。内袋の生地が薄い場合、粒の角で擦れて破れる恐れがあり、素材の厚みと縫い方の両方を見ます。外袋へ戻した後、全体の形の崩れや、詰めすぎによる張りの過剰も、破れと縫い損じの予兆として拾います。詰める量のばらつきは、見た目の座り心地の差としても表れる箇所です。
漏れをその場で再現する試験
粒の漏れは使用の中でゆっくり進むため、その場で再現する工夫が要ります。縫い目に沿って押しながら軽くもむ、決まった回数振る、といった簡単な操作を検査手順に組み込み、粒が出たかどうかを記録します。条件を決めたうえでの結果は、工場との合否の話し合いにおいて、感覚ではなく事実として機能します。漏れの試験を通した品は、縫い直しの後にもう一度同じ条件で確かめ、出口が閉じたことを確認して合格とします。
検査の深さとロットの規模で額は動くため、縫製の仕様を見定めたうえで確定します。
クッションの縫製の仕様とロットの数を共有いただければ、漏れを探す順序から固めます。

















