スイッチングハブの全数検品:電源、ポート、同梱の三層で初期不良を分類
スイッチングハブの全数検品、通電・動作・同梱の三層で初期不良を分類する
ハブの初期不良は、電源の段、ポートの段、箱の中の段と、層ごとに顔を変えて出ます。全数確認を三層の分類に組み立て、落ちた品の所在を当日のうちに明らかにする進め方を解説します。
三層に分ける理由
全数検品で拾う初期不良は、どこで壊れたかを追うより、どの層で落ちたかを先に分けたほうが扱いが決まります。第一層は通電、電源が入るかどうかです。第二層は動作、各口の認識と点灯です。第三層は同梱、箱の中の揃いです。
層を分けておくと、報告の内訳がそのまま工場側の対策の相手になります。電源の層で落ちた品なら部材の話、動作の層なら組付けの話、同梱の層なら箱詰めの話として、当日のうちに話が運べます。層の分からない内訳は、工場側でも直す場所を決められません。
第一層、通電の確認
電源の確認は、付属のアダプタを差して表示が上がるかを一台ずつ見ます。ここで沈む品は、本体かアダプタかを別の組み合わせで確かめます。アダプタ側の数が揃って落ちるときは、その箱を括って分け、本体と別の記録に残します。
表示が点くがすぐ消える品は、第二層へ送らず保留の枠へ置きます。層をまたいで判断を混ぜないのが、当日の記録を整えるこつです。通電の確認は短時間の作業ですが、台数が大きい日は、この一段の積み重ねが当日の全体像を決めます。
第二層、ポートの動作
動作の確認は、口ごとに認識と点灯を見ます。台数の多い機種ほど口の数も増えるため、検査票の欄の作りを機種に合わせて用意します。途中で反応の鈍い口が見つかったら、抜き差しを一回挟んでから数え直します。
同じ口の並びで沈んだ品が続くときは、その工程を通った分を疑います。単発の沈みと並びの沈みを分けて残すと、報告の説得力が変わります。抜き差しの後に同じ口が回復する品は、接触の揺れとして本体の不良とは別に数えます。
第三層、同梱と梱包
第三層の確認は、アダプタ、ケーブル、説明書、緩衝材の明細との照合です。金属を含む部品は個数で数え、袋ごとに封を見ます。説明書の言語と表示の揃いも、日本向けの品では外せない項目です。
第三層で見つかる不揃いは、故障よりも手違いが多い層です。本体の合格と同梱の揃いを別の欄に置くと、箱を閉じる前にもう一度だけ照合する流れが作れます。ヨシダ検品では、三層の欄を一つの検査票に並べています。
分類を締める報告と読み
一日の終わりに、三層ごとに落ちた数を一つの表へまとめます。層ごとの分布が残ると、同じ機種の次のロットで、検査の重みをどこへ厚く置くかが決まります。分布の偏りは、工程の癖の変化のサインでもあります。
通電確認は一回ごとに手間が積み上がります。機種ごとの口の数と、再確認に回す抜き差しの回数。この二つの積み重ねが当日の分量を決め、それが費用の読みの起点になります。機種と台数を先に揃えると、粗い当たりは早く立てられます。
次は検査票の欄の作りから始めるのが近道です。機種の口数と同梱の明細を共有するだけで、初回の段取りは半日のうちに固まります。

















