マザーボードの全数検品。電子基板の出張検品と梱包管理
マザーボードの全数検品|電子基板の出張検品と梱包管理
マザーボードは一台の不良がシステム全体の故障につながる高リスク部品です。本記事では、生産工場への出張による全数検品の実施方法、外観・機能検査の内容、検品後の梱包監督までを解説します。
マザーボードに全数検品が求められる理由
マザーボードはPCや組み込み機器の中核を担う部品であり、わずかな不良が完成品全体の動作不良・返品・リコールにつながります。抜取検査ではロットの合否は判断できても、不良品一つを許容できない案件では限界があります。全数検査とは、顧客のオーダーに係る全製品を100%検査する方式で、梱包前または梱包後に、お客様の要求に応じて各製品の外観、製造仕上がり、機能、安全性および梱包を検査し、不良品を抽出して箱入れされる全製品が要求に合うことを確保します。生産工場に出張して全ての製品を検査する出張検品として実施します。
出張検品の実施フロー
まず、検品依頼の数量、時間、検査基準等に基づいて検査QCの人数を決め、お客様指定の時間範囲内で指定された生産工場に出張します。工場から検品場所を提供していただき、検品基準に準じて製品を全て検品します。検品後は、工場の作業員が良品を梱包しますが、検品QCが梱包過程を監督し、異物混入または不良品混入を防止するとともに、梱包方法と数量を確認します。場合によっては、検品後の良品を検品会社の手配人員が包装まで完了させ、問題がなければカートンに封印を付けて合格印を押します。
検査項目の具体例
外観検査では、基板の傷・汚れ・はんだブリッジ・部品の浮きや傾き、コネクタ端子の変形、スルーホールの不良などを目視で確認します。機能検査では、電源投入、POST起動、各ポート(USB、LAN、オーディオ等)の動作、メモリスロットの認識、BIOS表示などをチェックします。さらに静電気対策(ESD)の適切な取り扱い、酸化・錆の有無、シリアル番号とラベルの照合、ROMのバージョン確認なども重要な確認ポイントです。
検品と梱包を同時に行う理由
検品後の良品に異物混入や不良品混入が発生するのを防止するため、検品と梱包は同時に進めるのが原則です。特に退勤前までに検品済みの良品を全てカートンに入れることが必要で、工場側が不良品を紛れ込ませて箱詰めすることを防ぎます。製品の品質と納期を守るため、QCが生産工場に派遣されて現場で品質異常が確認された場合は、すぐに生産工程の原因調査、対策作成、実施、改善処理に移れ、問題による損失を最小化できます。
フィードバック資料と適用場面
検品終了後は全数検品報告書、関連写真(商品・不良品・包装・異常状況)、異常の原因・対策・処理内容をお渡しします。全数検品が特に有効なのは、納期が厳しい案件、プラスチック製品・玩具・服装・靴・基板類など多品目の商材、初めて取引する生産工場などです。
依頼時のポイント
ご依頼の際は、検査基準書・テスト仕様の有無、数量と工場所在地、希望日程をお知らせください。費用についてはご相談ください。マザーボードをはじめとする電子部品の全数検品をお考えの方は、ヨシダ検品までお問い合わせください。

















