全数検査できる検品会社の選び方。体制確認のポイントを整理
全数検査(全品検査)に対応できる検品会社の選び方
「1点でも不良が出たら困る」そんな商品には抜取りではなく全数検査が有効です。この記事では、全数検査が必要なケース、体制面で確認すべきポイント、進め方のコツをまとめました。
全数検査が有効なのはどんなケースか
ベビー用品、食品接触のあるキッチン用品、高単価のギフト商品など、「不良品がひとつ市場に出るだけで信用を失う」商材では、AQLに基づく抜取り検査ではリスクを取りきれません。抜取り検査は統計的な推定にすぎず、不良が散発的に混入しているロットでは、サンプルに入らなければ見逃す可能性があります。全数検査なら、ロット内のすべての製品を一台ずつ、一点ずつ確認するため、不良品の流出を構造的に防げます。日本到着後の返品・廃棄・レビュー低下といった損失を考えれば、検品にかかる工数は保険料のようなものです。初回ロット、リピートでも品質が揺れた工場、修正後に再出荷するロットなどは、全数検査を選ぶ目安といえます。
依頼先を判断するときの確認ポイント
全数検査を依頼する場合に注目したいのは、まず検査員の人数と稼働時間です。数千点規模のロットを納期までに仕上げるには、十分な検査員を投入できる体制と、延長稼働への対応力が要ります。次に検査設備です。縫製品なら検針機、金属製品なら計測器、電子製品なら通電確認の設備など、商品に合わせた機材がそろっているかを確認してください。さらに重要なのが判定基準の共有です。検品会社の設定基準だけで判断されると、メーカー様の許容範囲とズレが生じ、数量不足や納期遅延の原因になります。依頼前に検品基準書や限度見本で目合わせを行い、「どこからが不良か」をそろえておける会社を選ぶのが安全です。
実際の検査の進め方
実務では、入荷した商品の員数確認から始め、仕様書との照合、外観・機能・付属品の確認、必要に応じた検針や検寸を順に進めます。作業中に不良が見つかった場合は、その都度写真で報告し、重大不良の割合によっては途中で出荷可否を相談できる体制があると安心です。補修や再加工が可能な不良であれば、ミシン設備などでの格上げ補修を組み合わせることで、ロスを減らせます。作業後は検品報告書で不良の分類と数量を整理し、工場への請求や是正依頼の根拠資料として活用できます。検査規模が大きいほど「ただ数を数える検査」になりがちなので、日々改善で検査精度を高めている体制かどうかも見るべき点です。
進行を止めないためのコツ
全数検査は工数が大きいぶん、スケジュール設計が肝心です。生産完了直後に一気に検査するのではなく、生産進捗確認を兼ねて工程の途中から立ち会いを入れておけば、最終検査に回る数量を平準化できます。見積もりを取るときは、商品名・検査項目・数量・検品実施場所・希望日程を具体的に伝えるほど、必要な員数と期間の見通しが立てやすくなります。費用についてはご相談ください。どのような製品を何点全数検査したいかをお知らせいただければ、最適な進め方をご提案します。全数検査のご依頼はヨシダ検品へどうぞ。

















