頭に装着するゴーグル型端末の全数検査:曇りと清掃状態、装着感まで確かめる
ゴーグル型表示機器の全数検査は曇りと装着感まで確かめる
頭に装着する型のゴーグル表示機器は、映りの良し悪しだけで判定できない品だ。レンズの曇りと筐体内の清掃状態、装着したときの感触まで含めた全数確認の組み方を述べる。
曇りは装着して初めて出る
顔を覆う空間の中では湿気がこもり、レンズの内側に曇りが浮かぶことがある。作業台に置いた状態では見つからない不良で、判定には装着に近い条件を作る必要がある。温かい空気を軽く当てるなど、現場で再現できる方法を決めておくと、曇りの有無をそろえて確認できる。
曇りやすい構造の箇所は機種ごとに違う。鼻当たりの隙間、顔の密着面、換気の穴と、湿りの入り口を先に特定してから確認に回る。
筐体の中の清掃状態
筐体の内側は、組み立ての途中で粉や指紋が残りやすい場所だ。レンズの裏、顔当たりのパッドの縫い目、調整機構の溝に異物が残ると、装着した肌に直接当たる。清掃の仕上げが行き届いているかを、光を斜めに当てて読む。
清掃状態は外観の美しさの問題にとどまらない。内部に粉が残った品は、使用中にレンズへ移る恐れもあるため、全数で確認する価値がある。
装着感をそろえる全数の回し方
装着の感触は、頭帯の張り、調整部の滑り、重さの配分と項目が分かれる。一台ずつ装着の動作を通し、帯が止まる位置と締めやすい加減を確認する。感触の判定は人ごとに揺れやすいため、基準の見本を一台決めて、それと並べて判断する形にする。
全数で回すときは、確認の順を固定する。曇りの再現、内部の清掃、装着の感触と順番を決めると、一台あたりの作業がぶれない。ヨシダの現場でも、この順の固定を基本にしている。
判定と記録の残し方
装着感や曇りは、良否を数字に置き換えにくい項目だ。判定は写真と短いメモで残し、何を根拠にしたかが後から読める形にする。修理に出す品と合格の品の境目が明確だと、工場との話し合いも短く済む。
記録は機種ごとに束ね、次の生産の初期確認に引き継ぐ。同じ曇りの指摘が繰り返されるなら、構造の側に手を入れる議論へ進められる。
部位ごとの確認が手間の単位になる
装着に関わる部位は、頭帯、調整部、顔当たりと、一つずつが確認の単位になる。全数で回すと単位の数だけ時間が積もり、費用も部位ごとの確認量で決まってくる。どこまで部位を立てて見るかで当日の荷が変わるため、機種の構造に合わせて単位を決めておく。
装着部位の単位と曇りの判定例を先にそろえれば、当日の全数確認は一度の段取りで回る。

















